グーグルが自社の地図サービス「グーグルマップ」において、メキシコ湾（Gulf of Mexico）の名称を「アメリカ湾（Gulf of America）」に変更する方針を明らかにした。 グーグルは27日（現地時間）、自社ニュースを発信するX（旧ツイッター）公式アカウントで「グーグルマップ上の地名に関する多くの質問を受けている。我々は政府の公式データが更新された際に地名変更を適用するという長年の方針

ドナルド・トランプ米大統領は就任初週、アメリカとキューバ、メキシコに囲まれているこの水域について、公式のアメリカ地図や連邦通信での名称を「アメリカ湾」に変更するよう命じる大統領令に署名した。

メキシコのシェインバウム大統領は1月30日、米グーグルに書簡を送り、同社がトランプ大統領の意向を受け、地図サービス「グーグルマップ」で、メキシコ湾の米国向け表記を「アメリカ湾」と変更するのは間違っていると非難したと明らかにした。 シェインバウム氏は記者会見で、ある国が海域の名称を変更したい場合、その主権が適用されるのは国連海洋法条約に基づき、「沿岸から12カイリ（約22キロ）まで」だと主張。米国は、メキシコやキューバと共有する海域の名称を一方的に変更できないとも訴えた。