ＷＢＯアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心（２６）＝帝拳＝が、前ＷＢＯ世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー（３４）＝オーストラリア＝と対戦。壮絶な打ち合いの末に３－０（９７－９３、９８－９２、９７－９３）で判定勝ちした。敗れたモロニーは「今はとても落ち込んでいる。自分の中では接戦だと思っていたので、厳しい展開になり、負けたことは大変残念。いい時間帯もあったが、なかなかジャッジに魅力的な

興行は動画配信サービスのアマゾンプライムビデオで独占生配信された。プロ戦績はWBA2位、WBCとWBO3位、IBF13位の那須川が6戦6勝（2KO）、WBCとIBF5位、WBO6位のモロニーが31戦27勝（19KO）4敗となった。（尾﨑陽介）

WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者・那須川天心（26＝帝拳）が元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー（34＝オーストラリア）に3―0判定で勝利した。世界ランカー対決を制し、今秋予定する世界初挑戦へのテストマッチをクリアした。那須川はプロボクシングデビューから6戦全勝とした。

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約　WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)＜10回戦＞前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア)（2025年2月24日　東京・有明アリーナ）

髪をシルバーに染め、コスチュームも銀色をちりばめたニュー那須川が、ダブル世界戦に割って入ったセミファイナルで躍動した。自身初の世界タイトル獲得経験者との対戦でも、銀色にちなんで掲げた「銀河」のテーマ通り、スケール感たっぷりにスピードを生かして攻守で圧倒した。

昨年5月に現WBO世界バンタム級王者の武居由樹（大橋）に判定負けを喫して王座から陥落。それ以来の再起戦は“神童”那須川との対戦となった。 試合は序盤から積極的な戦いを見せた。その中、右ストレートが那須川の顔面を捉える場面もあった。2R終了後にはセコンド陣から「終わらせろ！」という指示が飛んだ。 那須川への声援が飛ぶ会場からは「モロニー前へ出ろ」、「モロニー、ホームやぞ」などの声も飛んだ。 ファンからも「天心に勝つのはやはり元世界王者なのか」「天心の壁になってくれ」などの声も上がった。

自身にとって過去最強の相手と言える元世界王者を迎え撃った那須川。序盤から持ち前のスピードを生かしながら右ジャブを効果的に使い、ガードを固めて前に出るモロニーを懐に入らせず、優位に試合を進めた。

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約　WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)＜10回戦＞前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア)（2025年2月24日　東京・有明アリーナ）

ボクシングのバンタム級ダブル世界戦は24日、東京・有明アリーナで行われ、元キックボクサーの那須川天心（帝拳）は、ノンタイトル10回戦で元世界王者のジェーソン・モロニー（オーストラリア）に3－0で判定勝ちし、デビューからの連勝を「6」に伸ばした。6回にはワンツーを浴びて尻もちをつきかけたが、すんでのところで起き上がって難を逃れた。「初めて効かされた感じ。いい経...

世界ボクシング機構（ＷＢＯ）アジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心（帝拳）はＷＢＯ同級で前世界王者のジェーソン・モロニー（豪）とのノンタイトル戦に臨み、３―０で判定勝利を飾った。那須川はキックボクシングから転向後、無傷の６連勝となった。