日本の歴史に名前を残した与謝野晶子。彼女と共に名花二輪と称された山川登美子という才媛がいたことは、そんなに知られていないかもしれません。『白百合の崖(きし)』は、明治の歌壇で活躍した登美子が主人公の小説。上級武士の家柄で銀行頭取の厳しい父、 ...