姉の宵には、生まれつき顔に青い痣があったため、妹の環が「神の花嫁候補」に選ばれた。誰からも愛される娘に育ち、その運命を哀れまれる環。逆に虐げられて育つ宵。だが、彼女たちが十六歳になったとき、環に恋をした男の策略で、実際に神に「花嫁」として捧げられたの ...
古池ねじ(こいけねじ)さんの新作『身代わりの贄はみなそこで愛される』(マイクロマガジン社)が、2025年1月20日に発売される。 古池さんは18年デビュー。22年、第21回「女による女のためのR-18文学賞」で友近賞を受賞した。 本書は、300年に一度、湖の神に「一番美しい娘」を捧げる伝承がある村で育った双子の姉妹・宵と環が主人公の作品。生まれつき「あざ」のある宵は疎まれ、環が神の花嫁に選ばれるが ...