──子会社から戻って10年以上がたちます。その間にエンタメシフトが大きく進みました。当時から意識していたのでしょうか。戻ってきたときは、まずは止血でした。本社も含めた構造改革に集中していたので、未来のビジョンを描く余裕はありません。
迷走を脱し、ソニーグループの復活が鮮明だ。今期は営業最高益を更新する見込みで、株価が25年ぶりの最高値を記録した。赤字体質だったテレビやスマホなどのエレクトロニクス事業を縮小。ゲーム・音楽・映画・アニメというエンターテインメントに勝負を賭けた。そこから、数々の世界的なヒット作が生まれつつある。表舞台に出ることが少ない吉田憲一郎会長は、どのように改革を進めたのか。知られざるエンタメシフトの実相に迫っ ...