「近代的」というのは今も新しい時代を想起させる言葉だ。商店街より量販店、町工場より効率性を追求した大型工場。流行品の提供など近代的な産業が長年、豊かな消費社会を実現してきた名残だろう。だが今の時代は再び逆の流れも生まれている。背景にあるのは、どこでも買える量販品より希少性があり、歴史や物語を備えた逸品へのニーズが拡大。このため工場より「工房」、量販店より「個店」と脱・近代的な担い手が脚光を浴び ...